場所 |
内容 |
プクレットの村
『プックレイのネタブック vol.6』 |
「プディンぼうや!
プリンを食べて 遊ぼうや」 |
「薬草の 最も効果が出る 調理方法は
焼くそうだ」
「へぇ こうか?」 |
「ギルドで 身につけた技術が すごすぎるど!」 |
「オーガが プクリポの宿屋に就職したって?」
「うん。きゅうりょオーガ いいし
プクリポうせいも 充実してるからね」 |
プクレットの村
『えがおの魔法』 |
むかしむかし プクレットの村に
いつでも わらってばかりの
ポポンとう男の子がおりました。 |
ころんでも しかられても わらっているポポンに
おともだちは ききました。
どうして いつも わらってばかりなの? |
すると ポポンは こたえました。
えがおは とっても ふしぎな魔法なんだ。
わらっていると 心に太陽がうまれるんだよ。 |
えがおを忘れていると 心がくもっちゃう。
ぼくは そんな人の心を照らす 太陽になるんだ。
ポポンは おおきく むねをはりました。 |
そんなポポンの思いは いつしか ひろがってゆき
プクレットの村は えがおのたえない
あかるく たのしい村に なったのでした。 |
プクレットの村
『巨匠しびれくらげ 爆誕!』 |
お笑い界の巨匠と敬われる しびれくらげ先生だが
若い頃は しびれくらげBと名乗り 旅人を襲う
ごく普通の モンスターだったらしい。 |
その日 先生は ある旅芸人に襲いかかった。
旅芸人は かなりレベルの高いベテランで
先生は 本来なら そこで倒される運命にあった。 |
旅芸人は 先生を笑わせて そのスキに倒そうと
会心のボケを 決めた!
しかし この時 先生の芸人魂に火がついたのだ! |
すぐれたボケには ツッコまずに いられない!
しびれくらげ先生は 会心のツッコミを返し
旅芸人は あまりの衝撃に倒れてしまったという。 |
こうして しびれくらげ先生は
衝撃的なお笑いデビューを とげたのだ。
その後の偉業の数々は 世に知られる通りである。 |
オルフェアの町
『パクレ警部の愛と汗の事件簿』 |
『パクレ警部の愛と汗の事件簿』と 書かれた
インクと手アカにまみれた ノートだ。 |
ワガハイの名は パクレ警部。
人知れず オルフェアの町を守り続けて 30年。
愛用のトレンチコートも ヨレヨレである。 |
日に3杯のコーヒーと ひと箱のシガーチョコ。
あとは 菓子パンなんかを かじりながら
悪の組織を 日夜 見張っている。 |
こんな暮らしだが 不思議と 女には不自由しない。
酒場の看板娘も ワガハイに ホの字のようで
顔を見るたびに 言い寄ってくる。 |
そんなワガハイを逆うらみした 悪徳高利貸しに
イチャモンをつけられ 丸刈りにされかけた。
あれは まさに殉職の危機であったように思う。 |
だが ワガハイは 決して屈しない。
ワガハイの敗北は 正義の敗北である。
この町の平穏を守れるのなら 死をも恐れない。 |
リンクル地方
『フペッポの別荘管理日誌』 |
そよ風に みなもがキラキラ揺らめいとる。
今日のリンクル地方は とてもいい天気。
心おどらせながら ほうきを握るわしじゃ。 |
昨日から 別荘で過ごしておられる
プーパッポン王ご一家も 安らいだご様子で
湖のほとりを お散歩されとった。 |
アルウェ王妃様が お茶目な顔で
ラグアスぼっちゃまを あやすのを見て
気難しがりの王様も ほおを緩めておられたよ。 |
本当に おだやかなひと時で 思わず
今が 永遠に続けばと 願ってしまったわい。
さあ 今夜は晩さん会じゃ。忙しくなるぞい。 |
メギストリスの都
『月刊カレイド★スコープ』 |
『月刊カレイド★スコープ』という
古い雑誌だ。 |
ダンスを極めた スーパースター……。
今回は 今をときめく舞姫 サルバリータと
期待の新星 プレシアンナに 触れてみよう。 |
ダンス表現の 可能性を広げたとして 有名な
サルバリータは 自分に甘えを許さない性格で
日々 過酷なトレーニングを こなしている。 |
一方 プレシアンナは まったく逆のタイプだ。
どんなに高度な踊りでも 一度見ただけで
完璧に覚えて 踊ってみせるという。 |
すい星のごとく現れた プレシアンナが
巨星サルバリータと 衝突した時
ダンスの女神は どちらに ほほえむのか……。 |
メギストリスの都
『俳人バショオの松葉抄 花』 |
『俳人バショオの松葉抄 花』という
わびさびを感じる本だ。 |
ミュルエルの森 フォステイル広場に至る。
ゆるやかな風に 草花や木々がゆれ
静けさに包まれる中 彼は たたずんでいた。 |
身体がコケむしても 瞳の輝きはあせず
プクリポの同胞らを かなたより
じっと 見守っていることであろう。 |
英雄の 見つめるさきに 笑みの花
バショオ |